【商品紹介】糀・茶豆

糀・茶豆

2023年夏に新登場する本商品は、新潟の夏に欠かすことのできない茶豆(枝豆)をブレンドした糀ドリンク。お米由来の優しい甘みと枝豆に特有の香りをお楽しみいただける飲料です。

 

新潟の夏の約束

広大な越後平野における最も代表的な農産物は「米」ですが、夏に最盛期を迎えこれに匹敵する存在が「枝豆」。特にある種のものを「茶豆」と呼び、小さな子供から高齢者まで、広く親しまれています。

 

私(法人代表)の祖父も、かつては少しばかりの田んぼと畑を耕しており、一年を通して様々な作物を栽培していました。幼いころから畑仕事を手伝ったり、収穫した野菜が食卓に出てきたりと、非常に身近にありました。その中でも最も印象的だったのが紛れもなく枝豆です。

 季節になると朝早くから収穫作業をする祖父。学校から帰ると”おやつ”として、ザル一杯に山盛りの枝豆を茹でて祖母が迎えてくれました。一緒にトウモロコシやナス漬けも出てくるわけですが、そんな時期を幼心ながらに待ち遠しく思っていました。

 

時間は進み、私は関東の大学に進学したため家族と離れて生活することになります。定期的に仕送りとして「米」とちょっとした食料を送ってもらうのが楽しみでした。当然に育てた野菜なんかも一緒に送ってくれるのですが、大学生の一人暮らし、なかなか自炊をする頻度も多くなく多量に消費するのも難しいため、次第に生鮮品は遠慮するようになっていました。

それでも時期になると祖父が電話をくれるのです。「枝豆とナス送るすけ、明日届いたらその日のうちに食えな!」。余程私が枝豆を嬉しそうに食べていたことが印象的だったのでしょうか。ひと夏に何回か、こんなやりとりがありました。

形も不揃いで豆の大きさもまちまち、とても綺麗な見た目のものではありませんが、お湯にくぐらすと何とも言えない懐かしい香りが部屋に立ち込め、茹で立ての熱々を食べるのが何よりも美味しいものなのです。

 

「俺もまだ元気に畑やってるすけ、お前も達者で頑張れよ」

そんなメッセージの込められたある種の”約束”であるかのような、そんな思い出が鮮明によみがえります。

 

 

新潟県民と枝豆

新潟県民と枝豆とは、切っても切れない深い絆で結ばれています。毎年夏を迎えると、山盛りの枝豆が食卓に並ぶ光景がどこかしこで見られ、老いも若きも男も女も、夢中でこれを頬張る。そんな食べ物です。

自ら育てている農家の家庭ではもちろん、そうでない場合でもどこからともなく「おすそ分け」として集まってくると聞きますので面白いものです。

 

都道府県別に集計した作付面積(生産量)は堂々の全国一位。他方で出荷量(販売量)はと言うと、全国で7位にまで下がってしまうのですね。これも何ら不思議ではありません。

生産農家の家庭やその親戚近所など、ごく近い範囲でその多くが消費されてしまい、必然的に外に販売できる量が少なくなってしまうのですね。それほどに「美味しすぎて売るのは惜しい」という農作物です。

 

 

本品の商品名に用いている「茶豆」という言葉は、少し聞き馴染みの無い方も多いかもしれません。枝豆の中の品種の分類、のように認識していただいて大丈夫ですが、文字通りサヤの産毛や豆の薄皮が少し茶色を帯びていることに由来します。

通常の枝豆に比較しても、特に強い香りを持つのが特徴的で、新潟市の一部地域で生産される「くろさき茶豆」は、枝豆の中では初めて、国の「地理的表示(GI)保護制度」に登録されました。

 

”ならでは”の塩を求めて

枝豆の相棒として欠かすことのできないものが「塩」です。本品にも微量の塩を配合することで、旨味を引き立たせるとともにすっきりした印象の味わいを実現しました。

夏場は何かと、水分と塩分を失いやすい季節です。手軽に水分と塩分、良質な糖分を摂取できる本品は、夏バテ対策にもお役立ていただけるものと思います。

 

使用する「塩」ですが、どうせなら新潟ならではの素材を、とこちらも実は県産のものです。

日本海に面して長い海岸線を有する新潟県では、県北の地域で製塩業が営まれています。この地域は、海岸線のすぐそばにまで山々と森林がせり出しており、山の生命のサイクルから生じた豊かな栄養素がダイレクトに海に注ぎ込みます。

 

中でもミネラル工房様の生産する塩<白いダイヤ>は、日本海の旨味が凝縮された逸品。一本の道路を挟んで日本海に面する工房では、ポンプを使って直接海水を汲み上げて塩を作ります。

 

大釜を直接火にかけて煮立たせること15時間。7倍ほどに濃縮された塩水をさらに湯煎加工しながら塩を集めます。この方法の優れたポイントは、海水に含まれる微量成分(各種ミネラル)を余すことなく塩の結晶に閉じ込めることができる点。1トンほどの海水を原料に濃縮を重ねて、最終的に産出される塩はわずか30kgほど。

白く結晶して完成した塩は、さながら「ダイヤ」を彷彿とさせる風格のものでした。

 

オーナーのこだわり、そして手間と時間がつぎ込まれた、まさにこだわりの塩なのです。

 

 

新潟の名刺代わりにこの一本

本品は、2022年から当店で取り組んでいる(ゆる)プロジェクト、「新潟名刺シリーズ」の3品目めになります。(1品目めの「糀・ルレクチェ」についてはこちらのページで、2品目めの「糀・越後姫」についてはこちらのページで、それぞれ紹介しています。)

新潟の自慢の逸品を、甘酒の力で県外の皆様にお届けしようといったコンセプトをもとに始まった取り組み。おかげさまで継続的なものになってきました。

 

「米どころ新潟」として広く全国の方に知られていると思いますが、逆に「米以外の新潟県の産品(農作物)は知ってる?」と聞かれるとどんなものが思い浮かぶでしょうか。3つでも思いつけば新潟通と言うことが出来そうです。四季折々に野菜や果物の生産量も多く、食卓に彩りを与えてくれるものの、県外にまで広く知れ渡っているブランド作物は実は少ない、というのが現状です。

私どもの扱う糀の甘酒は、様々な素材との相性がよく、その味わいを引き立ててくれる特徴があります。

甘酒を通じて、全国の皆様に新潟の自慢の品を知っていただくきっかけになれば。そのような想いから始まった取り組みです。以後も継続的に商品開発を続けてまいりますので、どうぞお楽しみに!

 

 


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