事業活動の想い

【伝統を今のかたちに】

日本の伝統産業の一つである醸造。その現場で欠かすことのできなかった「米糀」という素材が私たちの事業の根っこにあります。

長い年月をかけて培われた技術を、どのように表現したら現代の消費者に伝えることができるのか。これを追い求めていくことが古町糀製造所の大きな軸の一つです。

目に見えない微生物の関与する発酵の過程は非常に奥が深いもの。蔵人が経験的に知っていても「なぜ」そうなるかが分からないことは存外に沢山あります。

特に近年は日本国内以上に、欧米において発酵に関する学術研究が盛んに行われています。古い技術の新しい事実。食品メーカーとして、これをどのようにして今風に編集し、皆様にお届けしていくか。挑戦し続ける大きな課題です。

 

【お店とはどのような場所であるか】

お店とはもちろん物を売り買いする場所です。ただし、決してそれだけにとどまるものではないと感じています。特に私たちのような専門店では、そこで交わされるやりとりや、提供できる情報、世界観。そういったことも一つの役目なのではないかと思います。

「お店の運営を通して、世の中でどのような役割を担えるのか?」古町糀製造所の創業における一つのテーマでした。

味噌、日本酒、醤油、味醂といった、代表的な日本の発酵食に不可欠なものでありながら、光を浴びる機会のなかった「糀」という素材。糀そのものの価値を伝えていくことはもちろんですが、その背景にはもっとたくさんのものが詰まっています。地域の財産とも呼べる老舗の醸造蔵のたたずまい、伝統産業や農業を持続的に後世に残していくこと。

そして店を通じて、人と人との繋がりを生み出し、店そのものが地域に欠かせないものになること。

甘酒は、米と醸造技術から作られるシンプルな食品です。しかしながらこの両方(農業と醸造産業)が、斜陽産業として大きなピンチを迎えています。私たちの事業活動を通して、微力かもしれませんが彼らにも勇気を与えることができる。そんな存在でありたいと願っています。

 

【おなかの中から幸せに】

私たちの扱っている商品は、生活必需品というわけではありませんし決して安い品物でもありません。極論としては、甘酒を飲まずとも全人類は生活を続けることができます。

そして会社組織も10名程度と、事業規模も大きくないお店です。単に商品を売るだけでしたら、コンビニや大手通販モールの利便性にはかないませんし、一流ホテルのような気の利いたおもてなしもできないかも知れません。

それでも日々お店に立ち寄り、またウェブショップを通して商品を注文してくださる方が多数いらっしゃいます。「皆様の生活が少しでも豊かになることに貢献できただろうか。」そんなことばかり考えながら事業活動を行っています。

「お世話になった方への贈り物として」「食欲の落ちてしまったおばあちゃんに」「家族での毎日の楽しみに」それぞれ使っていただく理由はお客様の数だけあると思いますが、その一つ一つのご期待に応えることができるように努めています。

 

糀をはじめ、発酵食品が私たちの健康にも良い影響を及ぼしてくれることは徐々に知れるようになってきました。「腸活」の有効な食品として各種発酵食品が活躍しています。

生活の幸福なシーンの1ページに、おなかの中からその幸せをサポートしたい。そのような心持でこれまでも、これからも取り組んでまいります。

 

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