【糀甘酒のいろは】商品づくりのこだわり

古町糀製造所の糀甘酒づくり

創業以来私たちの目指すことは一貫しています。 
それは、糀甘酒を一人でも多くの皆様にお届けし、生活に役立ててもらうこと。そしてそのきっかけを作ることです。

甘酒の原料は「米」、製造の技術は「醸造」産業の現場で古来用いられてきたものです。いずれも日本の伝統産業で、今でも全国各地に根付いています。
そして近年の「健康ブーム」「腸活ブーム」の広がりに伴い、発酵食品の持つ秘めたるパワーが注目されるようになってきました。
多種の栄養素をバランスよく含む甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれ、昔から夏場の栄養補給や、産後の肥立ちにも役立てられてきました。

実は甘酒(や発酵食品)がどのように私たちの身体に良い影響をもたらすのか、についてはまだまだ未解明なことが多くあります。
それが近年は、研究活動も盛んに進められ、徐々に新しいことも分かってきました。
昔の人は理屈は分からずとも、体験的にこれを生活に役立てていたわけです。

 

幅広いお客様の”また飲みたい”を目指して

当店の商品作りにおいて最も大切にしていること、それは「幅広い皆様に”また飲みたい”と思っていただける味わいの追求」です。


創業時にはまだまだ「糀甘酒」はマイナーな飲料でした。
丁寧な商品説明や試飲販売を重ねて少しづつ新しいお客様に商品を届けてきました。
甘酒をまだ飲んだことの無い方に気に入っていただくことを目指していましたので、当然に「美味しい」ことが重要になります。
「甘酒ってこんなに美味しいんだ!」「しかも砂糖が入っていないのにこんなに甘いなんて!」
そんな驚きを一人、また一人の方に体感していただく積み重ねで現在に至ります。


「美味しい」ことの重要性はいまも変わりません。
一時のブームも手伝い、身近なスーパーでも甘酒が手に入るようになりましたが、それでもこれを飲んだことの無い方の方が多数派です。
一人でも多くの方に試して気に入っていただく、これを生活に取り入れて豊かな毎日に役立てていただく、そのためにもまずは美味しい商品であることが大切だと考えています。

 

こだわりその1:さわやかであっさりとした甘さ

一つ目のポイントは「あっさりした甘さ」です。

甘酒の原料は非常にシンプルです。「米」「米糀」「水」の3つがあれば、ご家庭でも簡単に作ることができます。

その中でも味わいを決める一番大きな要素は「米糀」。
米糀は、「味噌・醤油・日本酒」などの製造工程で昔から使われてきた素材です。
蒸した米に「こうじ菌」と呼ばれる微生物(カビの一種と聞くと驚くでしょうか)を植え付けて増殖させてもの。
こうじ菌にも様々な種類があり、味噌作りに適した特性を持つものと日本酒作りに適した特性を持つものは異なります。



当社の商品開発にあたっては、明治期創業の味噌醸造蔵とタッグを組んで進めてきました。
こうじ菌の扱いに長けている専門家の力を借りながら、理想的な味わいの甘酒を作る米糀を追求してきました。
確かに甘みは強いものの、同時に旨味成分も生成するために「ただ甘い」だけではない、あっさりしてくどさを感じない、さわやかな甘みに仕上がっています。

 

 

こだわりその2:粒感の残らないなめらかな口当たり

二つ目のポイントは「なめらかな口当たり」です。

飲んだことのある方ならお分かりだと思いますが、甘酒にはお米の粒が残っている商品も多く見られます。
コップの底に残って最後は噛んで食べる、ようなイメージですね。普通に甘酒を作るとこのようになります。
当店の商品は、製造の途中で米を潰す工程を加えています。敢えてこの工程を挟むことで、粒感の残らない滑らかな口当たりになります。
ジュースなどの液体飲料に近い感覚で、小さなお子様にも違和感なく召し上がっていただける質感の商品です。

 

 

「甘酒は美味しい」を広めるために

二つのポイントをあげましたが、食べ物である以上お客様の好みというものがあります。
味の好みはもちろん、食感の観点でも粒感のある商品が好きという方もいらっしゃいます。
当店のミッションはあくまで、幅広い方に「甘酒は美味しい」と思っていただく、そんなきっかけを作ることです。
一度召し上がった方が「他のメーカーの商品も試してみたい」と思ってお気に入りの一本を見つけるのもそれはそれで良いことだと思います。
多くのお客様の声を聞く中で、さらに評価していただける商品作りを目指しています。

 

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